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日本は長年、米国に見捨てられる、あるいは窮地に追い込まれるのを恐れてきた。
5月に予定される米朝首脳会談で何が起きるのかを不安げに見極めようとする日本政府内で、この恐怖が渦巻いている。

最も懸念されるのは、取引をまとめるのが好きなトランプ大統領が、
ロバート・ムラー特別検察官によるロシア疑惑捜査から生じる国内問題から世間の目をそらすため、
過去の大統領が成し得なかった北朝鮮との合意を急ぎ、米日同盟を犠牲にすることだ。

北朝鮮の安全保障の要求に応じるため、トランプ大統領が地域の駐留米軍の大幅削減に同意したり、
同盟国の利益を犠牲にして米国の戦略的利益のみ優先すると同意したりするのでないか――。
日本はそのように懸念している。