>>734
首→首席
相→大臣
同輩(閣僚たちの)中の首席たる大臣という意味
イギリスの第一大蔵卿は強力すぎる権限を弱めるため、日本は天皇主権の体裁を保つために行政府の長を首席扱いしてた。(それが1930年代の混乱の原因の一つになるんだけど)

一般的には行政府の長たる公務員を首相として翻訳していて、内閣の首長または閣僚たちの首席としての地位を有することが一般的
君主ではない任期制の国家元首は大統領と基本的に翻訳される。(非民主主義国は例外あり)
アメリカ、韓国、フランスの場合は国家元首たる大統領が行政府の長を兼ねているけど、フランスと韓国の場合は行政府の権限の一定程度(仏は経済などの内政が首相、外交軍事が大統領になる)

建国当初のアメリカの連邦政府は社会保障はおろか軍隊も貧弱で(特に陸は武器庫の警備兵くらい)通貨の発行すらしない、超小さな政府だったんで大統領のほかに行政を分掌する人間なんて不要だった。
上院議長(副大統領のこと)、外務、財務、陸軍、海軍、大統領の法律顧問(のちの司法長官)しか閣僚がいないんだから首相なんて不要だわな。
当時の大統領の一日の執務時間が長くて4時間というんだから仕事のなさがわかる。

首相の地位は(鰤の第一大蔵卿が典型だけど)君主に仕える大臣たちの一人の権限権力が肥大化して次第に他の大臣を圧倒するようになったというのを踏まえれば、同輩中の首席や首相という言葉もわかりやすいかな?
国ごとに統治機構の成り立ちの歴史は異なるから調べると面白いよ。(勧誘)