2度のワールドカップ(W杯)指揮を誇るサッカー元日本代表監督、岡田武史氏(61)が、
今日14日に開幕するW杯ロシア大会を、独自の視点で「岡田武史論」を展開する。

 「外国人監督は、弱いチームとやって勝ち、いい気分で大会に入りたがる。
日本人には向いていない。負けると不協和音が出て、まとめ直すのにエネルギーがかかるが、
厳しい相手と戦い、危機感を持った方がいい」。そして指摘した。

「日本人は美学に酔いがち。『武士は食わねど高楊枝(ようじ)』ではないが、
ポリシー、哲学を優先し『自分たちのサッカーはこうだ』と、勝負の言い訳にする。
『自分たちのサッカー』と言うことが悪いわけではない。
世界がイメージする日本は『ショートパスをつなぐ国』。
スタイルは形成されてきたが『そのサッカーができれば』の後に『負けても仕方ない』が続く。
『崩しは良かった。あとは決定力』は『腕がいいが、命は救えない医者』と同じ。
ブラジル大会を現地で見て痛感した。まだ勝負に徹し切れていない」。

 かつてヨハン・クライフは言った。「醜く勝つなら美しく負けた方がいい」。
日本人は愛してやまない言葉だが「(現役時代に)クライフをマークしたし、対談もしたが、とにかく負けず嫌い。
勝ったら絶対に言ってない。悔しいから言ったのだと思う」。

ラグビーのエディー・ジョーンズ監督と食事した時も同じ話をしたという。
すると「その通りだ。日本人は素晴らしい民族だが、なぜ勝負に徹しないんだ」と言われた。

冷静な岡田氏も「同感よ。やっぱり勝負は勝たないかんのよ」と関西弁に戻るほど言葉に熱が帯びていた。

https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201806140000051.html

岡田武史、日本は「醜く勝つなら、美しく負けた方がいい」を言い訳にするな
https://thetv.jp/news/detail/147986/p2/