太平洋戦争中の米海軍も大戦中盤ぐらいまでは前線の艦艇への生鮮食品の補給がままならず、
単調な保存食品や冷凍食品に依存して乗組員の士気をかなり下げましたしな。

例えば最前線の駆逐艦だと、朝食は大体ベーコンスクランブルエッグに食パンの組み合わせでしたが、
ベーコンはともかくスクランブルエッグは缶入りの乾燥粉末卵を水で戻して焼いた物だったので、
本物の卵を使って焼いたのと比べれば味は今一つだったし、パンにしても焼き立てでは無く、
後方で一括して焼いた食パンを艦内の冷凍庫で冷蔵し、それを必要な分だけ切り取り焼き直して
提供するという状態でした。

大戦終盤になるとその辺かなり改善されましたが、大量の艦艇が集結した沖縄戦が始まると、余りの
艦艇の多さにさしもの米海軍も兵站が追い付かなくなり、また粉末卵のベーコンスクランブルエッグと
冷凍パンに逆戻りした艦も多かったとか。