「四式戦はP51Dより高速なスーパー戦闘機」であったはずだが

陸軍審査部ではキ100を次世代を担うスーパー戦闘機と位置づけ
飛行学校の若手は「五式を全力で主力とし四式および三式は廃止して特攻に回すべし」と強訴した
「無理を言っちゃいかん、四式は決戦機。生産中でこれを差し止めることはできない」と却下されたが
なぜパイロットにそこまで良い印象を与えたのであろうか

三式戦も海軍パイロットに「舵が良く出来てる、零戦より上だ」と高評価された
パット見て高アスペクト比の長い翼がある、グライダーは長い翼を持つ。これによって滑空比60と抜群
つまり高度1000メートルで60キロも飛べる。旅客機で滑空比が20である

土井技師はフォークと技師に師事した。リヒャルトフォ−クト博士は戦後はボーイング社で研究して
主翼に端に小さい板をつけることで燃費を稼ぎ、航続距離を増すことを発見した
これは最新旅客機にウィングレットとして必須アイテムになってる(単なるおしゃれだとおもっていた)
航空研究の大家フォ−クト博士に高アスペクト翼の威力を教わったのは疑いない

土井技師は高アスペクトの翼で高空性能や、運動性はもとよりあらゆる運動性能が上がると考えた
これは正解である。つまり非常に素直にとぶということ、最も危険な着陸にも、フワリと余裕である
キ100は速成の初心者でも容易に扱える、これは末期の日本に必須な条件であった