ソ連のヤコヴレフ戦闘機は標準武装として
20ミリのShVAK機関砲と7,62ミリ機銃を装備した

やがて7,62ミリはおろされUBS12,7ミリ機関銃を装備することになる

UB機銃、つまりベレシン12,7ミリはソ連邦の誇る会心の機関砲であって
ソ連の独自規格により12,7×108であり50ブローニング弾より一割ほどカートリッジがながく
威力も二割ほどうわまわる
英国からレンドリースされたハリケーンも7,7ミリはベレシンに交換されたという

フィンランドもこの鹵獲したベレシン機銃が気に入り火力の弱そうな旧式戦闘機は
ベレシンに交換して回った
なおソ連が当初採用した20ミリは、20×99であって威力的には不足とされる

のちに待望のVYa-23、NS23機関砲、23ミリに代えられてゆく
VYa-23の23×152弾は、戦車を貫通されることを期待された野心作
反動があまりに大きく設計者はスターリンに23ミリ砲で銃殺されたとつたえられる
対戦車砲の利用も、パンターの上部装甲がましたため、無理となるが
戦車以外ではすさまじい破壊を示した

この反省に立ち、NS23は23×115と小さい薬莢に重い弾を飛ばすようになり威力は大きい
ドイツの30ミリMK108も 80ミリとみじかい薬莢に重い弾を飛ばす設計であり
けっきょく大戦末期のドイツもソ連も、軽量な大口径機関砲有利と判断したようだ

23×115弾で、朝鮮戦争のB29を多数撃ち落とされて米軍ははじめて狼狽する