スウェーデンがアメリカとPAC-3導入で合意
http://otakei.otakuma.net/archives/2018081405.html
 2018年8月2日(現地時間)、スウェーデン政府はアメリカからペトリオット
PAC-3対空ミサイルを導入すると発表しました。総予算は100億クローネ強で、
追加取得の予定はありません。この1年間で、ロシアに近い立地条件にある
NATO加盟国のPAC-3導入が相次いでおり、ルーマニア、ポーランドに続いて
スウェーデンが3か国目、ヨーロッパ全体ではすでにドイツ、ギリシャ、オランダ、
スペインが運用しており、この1年で導入国がほぼ倍増したことになります。

 スウェーデンが導入するのは、現在開発が最終段階を迎えているPAC-3の
最新バージョン、PAC-3 MSE。従来のPAC-3よりミサイルの直径を大きくし、
有効(迎撃)射程距離を延長したものです。これまでのものは1基のキャニスターに
4発ミサイルが装填されていますが、PAC-3 MSEではミサイルの直径が大きく
なったため、3発装填されます。発射機1基につきキャニスターを4つ装備できる
ので、発射機1基あたりの弾数は12発。

 PAC-3 MSE取得を表明した国は、アメリカをはじめ日本、ルーマニア、
ポーランド、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)に続きスウェーデンが6か国目。
ペトリオット・システムの導入国としては16か国目となります。