まあ、クリーン状態で披露される曲芸のごとき低速を実現すりゃあ魚雷の投下は可能かもしれん。
高迎角だからシーカーヘッドを衝撃から守れる可能性もあるだろう。武装した状態でそれができるか、ウェポンベイを開いても大丈夫かという点はさておく。

しかしどうやって探知を免れるのか?30キロも近づけば艦艇のレーダーにだって捕捉される。高迎角ならなおさらだ。

まだある。何本もの魚雷が投下されているが、各魚雷それぞれのロックオンが成立するまでは、互いの航走音がノイズになるため、
魚雷は一本ずつしか撃てないはずだ。
アクティブなら?言うまでもないな。沈黙の艦隊じゃあるまいし何本もの誘導魚雷を同時に発射なんてできないんだよ。ああ、同じ作者だったな

それもさておくとしよう。
魚雷はTMAに基づきながらも、敵艦をシーカーにおさめるために速度を落としたり、ジグザグに航走しながら接近する。
相手は止まってるわけじゃない。
短魚雷のシーカーの探知距離はせいぜい10キロ。
射程はそれを多少上回る程度でしかない。
苦労とミラクルの果てに発射した魚雷は、道半ばで自爆するか沈降することになる。