NHKスペシャル
船乗りたちの戦争〜海に消えた6万人の命〜
2018年8月13日(月)
午後10時00分〜10時45分

「我敵部隊見ユ」―広大な海域を舞台に行われた太平洋戦争。
その最前線でアメリカ軍の襲来を見張る「哨戒」を担っていたのは、海軍に徴用された漁師たちであった。
通称「黒潮部隊」。小さな漁船はアメリカ軍による凄まじい射撃に晒され、
「敵ニ対シ突撃ヲ決行ス」と打電し消息を絶っていった。
部隊の死者は2000人に及ぶとも言われるが、詳しいことは分かっていない。
戦争遂行に不可欠な石油を運んでいたのも、民間の船員たちであった。
戦局の悪化とともに、軍は「特攻精神」による輸送を決定。
それは、船団のうち、何隻かが日本に戻れれば良いという、死を前提とした輸送作戦であった。
武装の乏しい漁船や商船は、米潜水艦の格好の標的となり、およそ6万人が犠牲になったと言われている。
今回、こうした船が、いつ、どこで沈められたのかを示すデータを入手し、被害の全体像を可視化することに成功した。
先の戦争で海の男たちは、どのような現実に直面したのか、埋もれてきた事実を明らかにする。

また余計な番組を