地震時の北海道電力管内の(北海道本島の)総需要が3000MW程度に対し、
石炭火力発電所の苫東厚真発電所の占めていた割合が1350MW程度との由。
電圧低下(規定の+5%)+周波数低下(ギリギリ47.5Hz程度まで)で
需要-10%程度まで、超ギリギリ系統を維持できるのですけど、
40%も吹っ飛ぶと系統保安機器でどこか負荷を切り離すとか、そんなのは間に合うはずもなく
発電機の砲が切り離されちゃいますね。
基本的に発電のほうを維持しないと系統崩壊になってしまうので、大抵は自動的に負荷を切り離す
つまり足りない電力に見合う分の地域を自動的に停電させるようになっていますけれど、
今回は電源の余りにも多くの割合が地震で脱落してしまいました。
計算上、札幌圏の電力ですから、系統維持に為には札幌を全体を切り離す必要があったと思われ、
札幌のほぼこの一つの発電所で賄うという、きわめてリスキーな電源系統構成になっていました。
問題はなんでこんな状態になっていたか、ということなんですが。