森村誠一が自衛隊嫌いだからあのストーリーが出来たって言説は結構散見されるんだが
映画の「野性の証明」で描かれるストーリー、特に自衛隊の中に体制に反抗する日本人を
抹殺する部隊が有るという点だけど、原作の森村誠一の物とは全く違ってるんだけどね。

同じか似てる設定で自衛隊に関する部分は
・発端
大量殺人事件に、自衛隊員(レンジャー教程訓練中の一般隊員)が遭遇して犯人を殺す。

・大場家と対決
元自衛隊員の戦闘能力で大場家の実力行使部隊(配下のヤクザ)と戦う。

以上w

小説の方は、主人公がたった一人で地方都市のドンと戦うってハードボイルド風味ですね。
単なるリーマンじゃやっぱり暴力団には勝てないから、元自衛隊員でレンジャー資格者って
設定になってるのか。自衛隊=悪の暴力組織とは描かれていないね。

蛇足だけど、当時、物語のお隣の某県には大場一族とソックリな地方豪族みたいなのが居たそうだよ。
交通、新聞、主要な地元企業(当然、暴力団のフロントの建設会社も)がマルっと一族だった。