>>903
ドイツもののばやい、イロイロとポイントがある訳ですね。
シャルンホルストに関して云うと、

・凌波性がよくない理由…艦幅30mはともかくも船体上下幅がたった14mしかなく、これまさにWW1巡戦サイズ。元が26,000t計画艦である事の弊害。
軽装甲前提の英式レナウンならそのようなサイズでも良いが、重装甲ならもっと広く深い船体が必要。

・船体に対して備砲がたったの28cmである理由…砲の揚薬弾スペースや砲尾周辺のスペースを大きく取って大型化するマウントに対して更にその建屋と土台
の安定強度を確保すべくバーベット径がまたデカいドイツ主力艦のばやい、船体への搭載可能砲はその砲口径ではなくバーベット径およびそのシステム重量
によって決まる。
※バーベット径だけで云うならシャルンホルストも連装38サンチが載るには載るが、幅狭く天地にも浅いその船体には重量物を載せないのが吉

・主砲3基なのにバイタルが途方もなく長い理由…そもそも3軸で高速艦だからWW2ドイツ艦の機関区は長い。同じトータル12缶でも軸1基あたり3缶の日
に対して4缶の独艦が長いのは明白。※ビスマルクをみよ
これがシャルンホルストだと缶配列を横4列縦3缶の大和よりも長いビスマルクの横3列縦4缶にもまして更に長大な横2列縦6缶にしちゃったもんだから
ただでさえ高温高圧な缶とその配管の排熱は、中央付近の缶について特に苦しい。
なんでビスマルクみたいな横3縦4に出来なかったと云うと、狭い艦幅で水中防御幅を捻出せざるを得なかったからに他ならない。

備砲口径に対してそのマウントも船体もデカいドイツ主力艦の場合、小さいやつほど苦しいんですねイロイロと。