>>1

「日本海軍の大口径艦載砲」読むと、主力艦で現役の36cm以外、41cmと30cm以下で結構な数の火砲が陸軍要塞砲用に転用されてる訳で、
同時期の仏独、たしか英も主力艦から転用した艦砲を対艦用の列車砲として大量に整備している。米に至っては沿岸砲兵のシンボルマークが列車砲だった筈。
(英軍があちこちにある谷に分岐線を敷いて一次大戦の列車砲を隠匿していた話は「大砲撃戦」に出てる)

で、日本陸軍はと言えば、海軍から転用を受けた時期に、明らかに火砲規模としてはランク下のシュナイダー24cm列車砲を一門購入して実験を行なったけどそれっきり。
これおそらくは、まとまったシステムとして手頃なサンプルを一門買い付けて、試験結果が良好なら、手持ちの海軍転用砲で国産列車砲をぽこぽこ拵える目論見があったんでは。
そう行かなかった理由は、海峡閉塞なら戦艦の砲塔ごと転用で十分ってのと、もちろん狭軌鉄道の建築限界と路盤強度だと思うんだが、
(ここで架空想定)鉄道導入最初期に標準軌を採用してればそちらはある程度なんとかなったんじゃないかな…と
…そちらの方で大正期の陸軍が本土防衛に予算喰われまくってりゃ、大陸方面での冒険的行動への抑制にもなったかなぁ…地味な架空『不』戦記のネタとして、まあ一つ。