ヤゴウレフYak1はポルカルポフの複葉機をマネた鋼管構造で、作りやすいだけでなく
木製LaGG3より、200キロ軽く同じエンジンだ。全ての性能が向上した

脚構造だが、LaGG3は650ミリの大型車輪を持ち油圧式だった。油圧が故障すると
空気ボンベをそなえ強制的に開く二重機構を備えていた
ヤゴウレフYak1はここに着眼してエア式にした。いわばラグの非常装置のみ使う
車輪も600ミリと一回りちいさくして油圧機構も廃した、だから軽い。姑息な手といえる

Yak練習機であるYak7はまったく異なる足を持ち、650ミリとラグと同じ大型車輪を備える
すでにLaGGが生産してるから同工場からタイヤを取り寄せるのは容易だ
複座練習機Yak7は第301工場が設計生産しており87機で生産は終了した

ヤゴウレフはYak1への生産転換を命じ、複座練習機は重いからそのまま戦闘機に転用
するなど大反対であった。しかし第301工場はガン無視してYak7シリーズの生産を開始
Yak7はLaGG譲りの大型車輪は大重量で使いやすいと判明してYak7・9シリーズ
の生産数はやがて本家を凌ぎ、ヤーク9はソ連戦闘機の代表になる

現在だと外径600は小型車タイヤであり、650ミリ〜は大型バイク、大型車用
したがって650ミリ以上のほうが走破性も高く、頼もしいといえる
Fw190の700ミリの大型タイヤはまさにオフロードでも絶大な安心感を与える

日本軍の零戦や三式戦がおしなべて貧乏くさい600ミリのタイヤを使ってる
日本人は足腰がだめなんだよねぇ・・・