>>764
>「600隻艦隊構想」はレーガンの時だよ。

600隻艦隊を「レーガンによる海軍拡張」と勘違いしているキッズが居るようだが、80年代の米海軍の
規模をどうするかについて、海軍は松竹梅の三案を示した。

ユーラシアの東西で露助にぐうの音もださせないために70年代初頭と同規模の1000隻を維持する。
欧州の救援を主眼において、あとどっかで対応できる選択肢を残す600隻案。
欧州救援が精一杯だけどベトナムだ石油ショックだインフレだでカツカツの財政に優しい300隻案。

1期だけで選挙に負けたけど、CVVを蹴ってニミッツ級に予算出したのもキャンプ・デービッド合意で
エジプトにF-16を売ったのも政権末期のカーター。B-1もカーターが中止したことになっているが、
実際にはB-1じゃ能力が足らないからとB-2の開発にゴーサインを出した。

600隻艦隊はレーガンによる海軍拡張ではなく、海軍によるプレゼンス維持に必要な規模の提案であ
り、レーガンはそれを承認しただけ。本当に海軍大拡張をやってたなら、ミッドウェーの延命もアイオ
ワ級の復帰もなし。そのかわりCVNがあと5隻ぐらいと、それに見合うCVW、護衛のデスロンが増えて
いただろう。

「現代戦は空母の隻数や搭載機の数じゃない」とか言い出しそうだから先回りしておくと、レーガン政
権で空母艦載機となる艦上機の調達は飛行隊を増やすほど増えていないし、改良型の計画も中止
になってる。600隻艦隊構想が増強であれば、増えてなきゃおかしいけどね。