特に本邦の重巡洋艦は基本的にカウンティ型重巡と砲塔構造が一緒なので利点も欠点も共有しているのです。

条約型重巡洋艦建造時に「主砲で爆撃機を撃墜可能とする事」と言う要求仕様があったために
仰角はなんと70度もあげられ、旋回速度も毎秒10度とカタログデーターに優れるものがありましたが
代償として砲塔防御は1インチに抑えられました。
また高仰角の代償は俯仰機構の脆弱化に繋がり、高い旋回速度は動力の信頼性を失いました。
このため艦隊側の苦情を考慮してヨークとエクゼターでは主砲は平射砲として改良することでようやく信頼性を得ました。