空自はそもそも現在の戦闘機の定数では防空には不十分と冷戦期から考えていた
だからF-1みたいな空戦をやったら自殺行為とも思える戦闘機にも防空任務の一端を担わせていた

それゆえ80年代FSX選定時も対艦ミサイル4発搭載ばかりが注目されていたが
国産FSX案ではかなり空戦能力が高い機体を構想しておりトーネードのような攻撃機が求められていたわけではない

F-2が調達打ち切りでF-22を導入しようとした背景も防空戦闘機が足りないという焦りも一因だ
現実にはF-22の導入に失敗し防空戦闘機としては能力が不十分なままのF-35を導入することになってしまった
そもそも空自は戦闘機定数の全部を防空に注ぎ込んでも足りるとは思っていない
ましてロシアだけでなく中国の航空脅威と対峙しないといけない

どう考えても現在の防空戦闘機は能力も数も不足すると考えており
F-3の調達を減らして防空に不向きな機体を増やすということは計画しないだろう
空自が最も必要としているのは防空能力が高い戦闘機であり対艦・対地攻撃能力の高い機体ではない

敵地まで攻撃できるほどにするには戦闘機定数をもっと増やすしかない
防衛省の認識としては防空するのにも不十分な戦闘機しかないという認識だ