<防衛大綱>いずも空母化、中国の海洋進出を警戒
11/27(火) 21:42配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181127-00000118-mai-pol

政府は新しい防衛大綱に「いずも」型護衛艦の事実上の空母化を盛り込み、南西諸島周辺や、基地のない太平洋への進出が目立つ中国に備える構えを強める。
ただ空母化には、「専守防衛」を逸脱するとの批判がつきまとうため、「防衛目的」を強調することになる見通しだ。自民党は5月に「多用途運用母艦」を導入する提言をまとめており、政府・与党で慎重に用途や名称を詰める。

 岩屋毅防衛相は27日の記者会見で「せっかくある装備なので、できるだけ多用途に使っていけることが望ましい」と述べ、改修に前向きな考えを示した。
防衛大綱に関しては「与党や(政府の)有識者会議の意見も踏まえ、しっかりと詰めたい」と語った。

 政府の2018年版「防衛白書」では、空母を保有した中国について「より遠方の海域での作戦遂行能力の構築を目指している」と記し、警戒感を示す。
「中国をにらめば、防衛力向上が欠かせない」(防衛省関係者)との判断に傾いた。

 政府は「いずも」型2隻を改修し、日本列島周辺に展開することを想定。どちらかが修理・整備に入る期間に備え、さらに1隻増やして「ローテーションを万全にする」(同関係者)案も出ている。

 だが、空母化は「専守防衛」に反するとの指摘を受けかねない。過去に「攻撃型空母」保有は「許されない」とした政府答弁もあり、与党や政府の有識者会議などと調整しつつ「改修艦」の位置づけを探ることになる。【木下訓明】


2隻は確実、3隻もあるかも。