確かに雷電は、着陸速度が早いネガティブも抱えていた。
しかし、この当時の日本でも、補助揚力装置、モロモロと進化してる。

雷電とほぼ同世代の二式大艇、親子フラップ(二重フラップ)を採用している。
彩雲に至っては、「更に」前縁にスラットまで用いて、着陸速度の低下を目指している。

雷電は、ただのファウラーフラップ…
層流翼ライクの翼型を用いて、ただでさえ、揚力少なめ(代わりに抗力劇小)なのに、
フラップなどが貧弱なら、まずます着陸が難しい機体にならざるを得ませんな。

海軍側の要求の問題か、堀越・三菱のアイデアの引き出し(技術の知見)の少なさ、の問題か…
何にせよ、「当時の日本のベスト技術」を寄せ集めて作られた量産局地戦闘機、とは言い難い。