たしかにドイツ機はダイムラーエンジンに比べても胴体を極力ほそくしたBf109や
さらに絞りこんで隙間は排気管で補うというFw190などが「単純に」よさそうだが
小型の機体の余波として発展性が皆無だった

電子機器や大型の燃料タンクなど胴体内に積んで欲しいものはいくらでもあり
アメリカ機のような大型の機体がほしいと空軍が突っ込んだところ
ヴィリーメッサーシュミットが激怒して「それでは農家の納屋がとぶようなものだ!」という

もちろん最高性能を求めればエンジン以後の胴体をしぼり細くしたほうが良いだろうが
多くの機体はまったくそうではないし「デブ」といいたくなる設計がおおい
スカイレーダーも本来のサイクロンエンジンよりちいさいダブルワスプの予定だったが
あのとおりサイクロンよりも一段付でふとましい極めて太い胴体だし

細いパイプよりふといパイプのほうが剛性の高いものに仕上がるように
折れにくい太く短い胴体が強度面で有利でなおかつ、軽いという江戸ハイネマンの思想
はジェット機のA4スカイホークにも現れてる

雷電は計算通りに進捗し堀腰技師はこの設計に満足していた、零戦よりきにいってた
もっと四角にしたり簡易な構造にして量産性を高めたらと言いたくなるが
太い胴体そのものは概ね間違いではない