日立の130mm×150mm×18気筒のハ51。
離昇2500ps/3000rpmの高速回転に、試験運転ですらアップアップしてたけれど、
2200ps(2700rpm)前後で運転制限してたら、結果はどうだったんだろな?

重量は1000kg、火星よりは重いとはいえ、金星18気筒とはどっこいどっこいの重量。
Φ1280mmで火星よりも一回りサイズが小さい。
2速全開高度が8000m(!)、1990ps/3000rpm/8000mだそうで。

ピストンスピード(回転数)に運転制限かけて、1800ps/8000m辺りを妥協点に目指すとしても、
日本ではロクにモノにできなかった、ターボチャージャーハ43-11ル(1720ps/9500m)とイイ勝負できそう。
運転制限あり(1気筒あたり100ps程度)でも、こんなエンジンが実用化されてりゃ、
【雷電】の、単なるスピードアップにも、B-29高高度迎撃のための性能向上にも、
随分と役に立っていたんだろうなぁ…

【雷電】のみならず、18試の天雷にしたって、屠龍あたりの性能向上版にしたって、
モロモロに汎用性が効くだろうし、火星22気筒だってモノになりかかった、という点を踏まえれば、
運転制限ありの誉1xをベースに22気筒化した方が、実は当時の日本向きの汎用エンジンになり得たのかもね???