第二次大戦当時のエンジンでは、15kg/cm^2、15m/s、15cmの3つの15が一つの限界点です(実際には16前後までなら許容範囲とはいえますが)

単純に計算するなら、ボア(cm)の二乗x平均有効圧力(cm/kg^2)xピストン速度(m/s)x気筒数÷約380で「馬力」になります。
15cm、15kg/cm^2、15m/sだと、単気筒で133馬力になるわけです。

一般的にはボアが大きいと点火からの燃え広がり時間等の関係でブーストや圧縮比が上げにくくなるので
平均有効圧力16は難しく、逆にボアが小さいと16にまで達し易いようです。
ピストン速度は、クランクやコンロッド等の耐力の関係で回転数を上げにくくなったりもするので、
最終的に基礎設計の段階で出来る限度というのは見えてくるようで、15m/s近辺に達することのなかったエンジンも少なくありません。

オール16限界に届くようなエンジンは滅多に無く、15限界も【入念に設計してないと難しい】数値です。
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との解説から言えば、護信者がクチにした「栄1500ps」は、【入念に設計してないと】難易度が極めて高いレベル。
130mmボアの栄だから、2900rpm(≒15m/s)でブン回して、金星6x並みの15kg/cm^2を目指すわけなんだし。
その難易度は、誉2xで2000ps目指すのとほぼ同様。

火星ボア150mmですら、水メタ化による平均有効圧力の上昇に対して、振動などでそれなりに苦しんだところ、
更にボアが大きい護で、初期不良を全て潰せるかどうか、そりゃ極めてビミョーだろう?
130/150オクタンガソリンの量産化に成功した仮想国なら、まだしもね。