>>936
> 液体ナトリウムにケチつけたところで鉛ビスマスは猛毒だし
> 他の冷却材では増殖能力が低いんでFBR開発する意味なくなっちまうぞ?

ならばFBRは当面は不可能だ、諦めるしかないということだよ
何でもやれる、何が何でもやらねばならない、というのは単なる傲慢だ
出来ることと出来ないことが世の中には厳然として存在する、それを冷静に受け容れた上で創意工夫を積み上げて出来ないことを減らすのが正しい技術者だ

それとも君は、一たび冷却系の事故が発生したら炉心の冷やしようのない原子炉を作って人類史上最悪の有毒元素と言われるプルトニウムをそれほど日本中にまき散らしたいか

個人的に言えば、猛毒でも事故の際に水をぶっ掛けられる鉛ビスマスのほうが手の施しようのなくなる液体ナトリウムよりは遥かにマシ
特に鉛ビスマスでなく液体鉛で運転して中性子を吸って発生するビスマスを頻繁に分離してポロニウムの発生を防ぐ方法が運転効率は悪いが安全性が高くてベスト

だが鉛を使うのが別の点で技術的に極めて困難な問題を生み出すと主張するのならば、そしてヘリウムガス冷却もNGだと主張するのならば、
実用に耐える高速増殖炉を生み出す道は当面はない、つまり高速増殖炉計画は現在の技術レベルでは出口のない袋小路に入ってしまったということだ

技術者の良心があるならば、その事実を素直に認めて受け容れねばならない
それを事故の際に手の打ちようがなくなる根本的な問題に目を瞑って液体ナトリウムを使って強行しようとするなど、良心のある人間のすることではない


一度、高速増殖炉は打ち切り(もちろん今までのデータや技術資料は将来のためにきちんと管理して保存する)、加速器で駆動する未臨界炉の本格的な研究開発を
国家プロジェクトとしてやるべきなんじゃないのかな、こいつならば半減期の長い放射性物質も処理できて将来の核のゴミの問題も解決する