さて隣のスウェーデン王国では英国グラディエーター (J8)複葉戦闘機を装備していた
ソ連がフィンランドを併合する勢いでフィンランド人民政府の代表オットークシーネンをたてる
スウェーデンも共産党が活発な動きをしめし国王グスタフ5世はますますソ連を敵視、
国軍50万人兵士を動員してこの最後のひとりまでたたかうと気勢を上げた
スウェーデンは見かけほど中立ではなかった。特にナチス・ドイツの親衛隊に
義勇兵を多く送り込み装甲擲弾兵としてソ連を叩くため勇戦している

つづいて米国製のセバスキー戦闘機120機を注文したが米国は約束を破り禁輸
この怒りがグスタフ5世をして、米国不信となり戦後もアメリカ人の主導する北大西洋機構に
入らない要因となる

いくつかの外国の選択肢が考慮されましたが入手できそうな友好国フィンランドのミルスキ
は性能的に不満足と判定され、日本の三菱零戦は満足とされたが納入が難しいとされた

スウェーデン人はプラット&ホイットニーR-1830 ツイン・ワスプを分解して図面に写し取り
この盗作エンジンは排気量30リッターと適当なサイズで1060馬力を出す
国王はルンドベリ技師にこの非力なエンジンでソ連を打ち倒す戦闘機を作ってくれと依頼した

しかもアルミのでない国なので名産品のスウェーデン鋼のみで作らればならない
できるだろうか?
ルンドベリ技師は快諾した。米国バルティー社に研修に行っていたので多少は自信もあった

J22は先ず小さい翼面積で、小型の機体、アルミはないので合板で覆う鋼管構造・・・
武装面は得意の13ミリ機銃でまずまず、小型軽量の機体に仕上がる

ただ主翼の桁をさけるため、車輪は胴体にぱたんと畳む機構でトレッドが極端に狭く
滑走中にグラウンドループしてしまう悪癖はあったが
このJ22はなんと1000馬力ながら590キロを叩き出し5式戦闘機より高速であり
P51ムスタング(J26)と互角以上のドッグファイト性能を示したとされる