プーチン氏が「皇帝」に? 信奉者は王政復古を望む

ロシアの指導者ウラジーミル・プーチン氏は、前回任期切れで大統領を退任した際には数年間にわたって首相を務めた。
 ロシア政府寄りのある活動家グループは、次の機会には違った方法をとることを考えている。それはプーチン氏を「皇帝」とすることだ
 アファナシエフ氏は「ロシアが過去30年間にやってきたことは何だったのか。ロシアは帝国を復活させ、皇帝を選んだのだ」と指摘。
プーチン氏が高貴な生まれでないことは問題ではないと語った。
 セルジュ・カプニスト氏はフランスで生まれ育ったが、祖先がロシア革命から逃れてきたため、ロシアの伯爵の称号があると主張している。
同氏は、始まりはどんな形であっても、それを確実に継続する必要があると述べ、「ここで最も重要なのは持続可能性だ」と話している。
 マロフェーエフ氏は、「君主の数だけ、君主制の種類がある」と述べる。
「われわれは非常にパターナリズム(父権主義)的な社会だ」と述べ、ロシア人はその歴史的なルーツに立ち戻りつつあると付け加えた。
 スペインでは1975年まで36年間にわたって独裁体制を敷いたフランシスコ・フランコ総統が1969年、
戦前の革命で海外に亡命した国王の孫であるフアン・カルロス皇太子を後継者とする意向を示し、王政を復活させた。
英国の王政は17世紀に内戦・革命で一度倒されたものの、短期間で復活している。
 一部のロシア政治問題専門家は、プーチン氏が自身の職務を受け継ぐ人物を自分で指名することを期待している。
それはちょうど、ソ連崩壊後の初代ロシア大統領だったボリス・エリツィン氏が1999年の大みそかに突然辞任を表明し、プーチン氏が(大統領代行を経てその後の選挙で)大統領に就任したのと同じような形だ。
 一方、「双頭の鷲」グループのメンバーの多くはプーチン氏が自分たちの案に同意することを期待している。

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突然降って湧くロシアの帝政復活問題(プーチン朝?)