スイス軍飛行隊、誤ってヨーデル祭りで曲技飛行
7/9(火) 14:00配信 BBC News
スイス空軍の飛行隊は6日、同国の航空パイオニアの
没後100年を記念するイベントで、卓越した飛行技術
を披露した……はずだったが、間違って近くのヨーデ
ル祭りの上空で曲技飛行を繰り広げ、参加者たちを驚
かせた。
空軍飛行隊パトルイユ・スイスは、英空軍のレッド・
アローズ、米空軍だとブルー・エンジェルスに相当す
る曲技飛行隊。
この日、同国ランゲンブルックで開かれた、オスカ
ー・ビーダー氏を称える式典会場の上空を飛行する予
定だった。
■テントを見つけて…
ビーダー氏は22歳だった1913年に、アルプス山脈を
両方向から飛行機で越えることに初めて成功。スイス
最初期のパイロットとして、歴史にその名を残した。
ランゲンブルックはそのビーダー氏の故郷で、この日
の曲芸飛行の舞台となるはずだった。ところが、西に
約6キロ離れたミュームリスヴィルでは第31回ノース
ウェスト・ヨーデル祭りが開催中で、そこで張られて
いたテントを眼下に見つけた飛行隊長は、部隊をその
上空へと率いて行ったという。
■ナビ不搭載
スイス軍の報道官は、同国のドイツ語紙ノイエ・チュ
ルヒャー・ツァイトゥングの取材に、飛行隊の航空機
F-5Eタイガー2にはGPS機能が搭載されていないと
説明した。
ヨーデル祭りの参加者たちは、予期せぬ航空ショーを
楽しんだという。
(英語記事 Swiss jet display team flies over
wrong festival)(c)BBC News