慶応義塾大学、京都大学、早稲田大学などのグループは16日、自動車エンジンの熱効率を
従来より約10ポイント高めて50%を達成したと発表した。燃費は3割改善、二酸化炭素(CO2)
排出も減る。国内の自動車メーカーに技術提供し、各社がそれぞれ量産車への搭載を検討する。

ガソリンエンジンではエネルギー損失の少ない低温燃焼を可能にする「スーパーリーンバーン」
と呼ばれる技術を開発。ディーゼルエンジンでは燃料の噴霧を空気を巻き込みながら最適に
分散させることで、高効率の「高速空間燃焼」と呼ぶ技術を実現した。

機械摩擦の低減や熱電変換システムの効率向上などと合わせ、ガソリンでは51.5%、
ディーゼルでは50.1%の熱効率を達成した。
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