>>112
根本的に言うなら、ドイツは戦争始めた時点で負けることが決まってる。
どうやったってイギリスとソビエト両方相手にして勝てるわけはないし、日本に対米開戦することを思いとどまらせることができない以上、
アメリカが介入してくることは避けられないから。

ドイツの誤算は、イギリスが「そうだな、共産主義は世界の脅威だし、みんなでソビエトと戦おう」と言ってくると信じていたこと。
ソビエトの脅威(共産主義の脅威)があるかぎり、最終的にはナチスドイツを容認して反共のために味方につけようとするはずだ、と考えていたことだ。

これがある限り何やってもドイツはどこかで必ず誤った判断をすることになる。
そしてイギリスが「ナチを味方につけてソビエトと戦おう」と考えることは、ほぼ絶対にありえない。
イギリスにとっては「明日の脅威」であるソビエトと共産主義よりも、「今日目の前の脅威」のドイツのほうが危険にきまってるんだから。

ドイツに勝機があるとすれば、自分からは絶対に侵略的な行動に出ず、「ソビエトの方から攻めてくるまで待つ」ことだったろう。
でもそんなことしたらナチスの支持基盤が崩壊しちゃうので、これは多分無理。

なのでドイツには「勝てない戦争して負ける」以外の選択肢がない。
「あそこでこうやっていれば・・・」という次元の問題ではないのだ。