えーーーーーーっ!

小川 和久
2時間前 ・
レーダー照射事件について、韓国側は実質的に駆逐艦「広開土大王」側の過誤を認めることで、
事態の収拾を図る動きが見られる。
 7日に駆逐艦が所属する第1艦隊の司令部を「激励」のために訪問した韓国海軍のトップ沈勝燮
(シム・スンソプ)参謀総長は「外国の航空機との遭遇などの偶発的状況にも国際法にのっとって
対応しなければならない」と、「叱責」としか受けとることのできない発言をした。
また、 韓国国防省は8日、友好国の航空機による威嚇飛行に対応するためのマニュアルを作成中
だと明らかにした。これは、マニュアルの整備が遅れていた結果、友好国・日本の航空機に接近の
意図を無線で問いかけるという手順が踏まれなかったことを意味している。
 この発言などが韓国マスコミに流れることで、日本に対する過誤を認めるシグナルを発したこと
になる。国民感情もあり、正面から謝罪することはできないが、友好国としてうまくやっていこう
というわけだ。
 あとは政治レベルでの収束を図るだけだが、韓国側が事件について慌てた様子は、韓国政府高官
が新年早々、日本の要路の人々に「釈明」して回ったことにも現れている。
 私と接触した高官は、韓国側の対応の悪さを認めたうえで、原因究明につながる情報を口にした。
「火器管制レーダーは照射していません。あのXバンドの電波はほかのレーダーからの電波です。
海軍参謀本部に確認しました。信じてください」海軍の現場の反日感情に基づくレーダー照射では
なかったと強調したいことは明らかだった。
 そこで調べてみると、SPS-95K対水上レーダーがXバンドの電波を出していた可能性が浮上してきた。
韓国がSPS-95Kと呼んでいる対水上レーダーは、米国などの資料ではAN/SPS-55とされ、このレーダーは
Xバンドを使用している。
 対水上レーダーであれば、海上自衛隊のP?1哨戒機の接近の有無にかかわらず、常時、駆逐艦から
Xバンドが出ていてもおかしくない。