十四試局戦の何がいけなかったかというと
火星一三型では最大速度315ノット(集合排気管)しか出ないという試算があったのに
「それなら零戦の改良でいいじゃん」という意見にならなかったところ
もちろん提案をしなかった設計側のミスでもある
折しも十二試艦戦を母艦での発着試験を待たず局戦として採用する話も出てた頃なのに、だ
延長軸、強制冷却ファン、紡錘形胴体はデザイナーズトイであり
設計側がつい新技術でやってみたくなってしまったという側面はないのだろうか?
堀越技師が対案として出したのは
欧州大戦により海軍がとうに諦めてた液冷発動機の装備であり、新技術で何かをしたいという意欲が勝ちすぎてる

さらに、火星一三型装備機の限界が明らかなのに
単排気管の提案があったのが昭和17年にもなってから
なんと空技廠は空冷機の実験をしてなかった
推力式単排気管については十三試艦爆でやってるんだから
こんなもの作らず応用の効く空冷機における儀装を研究しているべきだった
空技廠は余計なものばかり提案して役立つことは何ひとつしなかった

平時なら良いけど、空技廠も三菱も戦時という頭の切り替えができてなかった