別版で教えてもらった

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ところで、韓国がなぜ、高度200フィート説を唱えたかの謎解き。

韓国が公開した、高度の表示は、200フィートで間違いないはずです。

これは、海上自衛隊のP3C哨戒機が、その表示されている23日の午後2時3分頃に、
高度200フィート、すなわち高度60mで飛んでいるという電波信号を出していて、
それを韓国海軍の駆逐艦が捉えたことを意味しています。その値は真実でしょう。
しかし、だからといって、本当に高度60mで飛行したことにはなりません。

当日の日本の気象庁の天気図です。
http://www.jma.go.jp/jp/g3/images/jp_c/19012312.png
http://www.jma.go.jp/jp/g3/images/jp_c/19012315.png

事件のあった日の蘇岩礁では、正午で1024hPa、午後三時で、1022hPaだとわかります。
その間の時刻、つまり午後二時の気圧は、等圧線から判断して、1023hPaです。

次に、航空機のトランスポンダーというのは、気圧高度計の数値を100フィート単位で
発信しているもので、気圧高度計は、1013hPaを高度0として測定します。これは平均気圧を
目安にしたものですから、この日の事件現場のように大陸から高気圧が張りだしてきた
影響で、事件現場では、地上面(海上面)気圧が1023hPaだったのですから、海面の位置
でも通常の高度0表示より低い値を送信します。つまり、高度計は10hPa分にあたる海面下90m=−300フィートを表示します。
したがって、この時、P3C機が、高度150m=500フィートを飛行していたとしても、その
気圧高度計は200フィートと表示し、かつその情報をトランスポンダーで送信したのでしょう。
だから、韓国側は、その電波情報を探知して、機械はウソを吐かない、これは
200フィートの低空飛行だと吹聴していると考えられます。

勿論、海自はもっと正確な電波計測のリアルタイム高度データを持っているから
やる気になれば、韓国の妄想60メートル高度の説など吹っ飛んでしまうだろうけど。