かつて中国の好敵手は日本、ロシアの好敵手はドイツだった。

しかし、日本とドイツは少子高齢化による人口減少が進んでおり
それにより内需の減少が見込まれており、両国の企業は海外市場への進出が避けられない。
両国の企業が狙うのは地理的に近く、経済成長が著しい中国とロシアの市場であり、
経済的な事情によって日本とドイツは正面から中国とロシアを敵に回すことができない。

現在は韓国の中国依存、ポーランドのロシア依存が指摘されているが、
韓国、ベトナム、トルコ、ポーランド程度の規模であれば中国やロシアへの抑止力としての期待から、
アメリカ合衆国は韓国、ベトナム、トルコ、ポーランドの企業に自国の市場を喜んで提供するだろう。

これが韓国、ポーランドではなく日本とドイツになると、自国市場を食い荒らされかねないため、
アメリカ合衆国は韓国、ベトナム、トルコ、ポーランドにしかこのような優遇は行わない。

そのため、日本とドイツはアメリカ合衆国とも、中国やロシアとも微妙な距離を保ち続けていくことになり
これからもアメリカと中国のご機嫌伺いの「板挟み外交」が続くと思われる。


その中で、韓国、ベトナム、トルコ、ポーランドは今後BRICsに次ぐ経済発展を遂げていくのではないかと予想する。