ソ連側には後続梯団がいる事を忘れてはいけない。
ソ連軍が全力を成功点に投入するとして・・・

1)我がそのまま敵後方を攻撃した場合
 ・敵は補給を持ったまま前進しているので、破砕すべき補給線はない
 ・前進する突破梯団は緊要地形、最悪は政経都市の開放に突入するか、我のHQ/砲兵/物資集積所を破壊しNATOの継戦能力が著しく失われる。
 ・敵後方に進出した我部隊は、敵の後続梯団の攻撃にさらされる
 (ウォーゲームしていて反撃にでたNATO部隊が後続梯団の餌食になるのを何度みてきたことか・・・)

2)敵を誘引し反撃した場合
 ・これはバルク将軍ら旧独軍将官が、米軍図上演習で提案した案がこれに近い
 ・敵を我深く誘引し、側面から打撃する案だった
 ・しかし米軍から、政経重要都市の正面をがら空きにするのは政治的に無理なので誘引距離が制限された
 ・なお同様の展開をウォーゲームでもやってみたが…第1梯団師団はこれで半壊させることは可能だった
  しかし、後続梯団の師団が、機動打撃した我主力の側面に突っ込んできて消耗戦に持ち込まれた
 ・消耗戦に持ち込まれた場合、兵力に劣るNATOは非常に厳しくなる
  (次ターンに侵入する増援のユニットを見せびらかすWTOプレイヤーの笑みとそれを見るNATOプレイヤーの絶望の表情はもはやお約束・・・)