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じゃあ、言い方を変えましょうか?

第7軍をブレダ案により前進させた仏第1軍集団は、
本来のフランス軍の防衛構想(突破した独軍に対し大規模な逆襲をかけ撃破する)における反撃に使用するべき1個軍のまとまった戦力規模である作戦予備を失い、
残るは仏軍の用兵思想、組織、運用体制では局所逆襲が可能な程度の鈍重な軍団や師団が点在する形となった。
これによりガムランは自ら本来の防衛構想を破綻させてしまったのだ。
この状態では数個の機甲師団(一部は新編されたばかり)が反撃をかけたとしても、戦局の挽回は困難であっただろう。

そもそも軍集団予備として投入可能な1個軍が何のためにあったのか?
そこを考えなければ軍団や師団が後方にいたとしても大した意味はなさないと考えます。
たとえ当初は総予備であったとしても、軍としての組織として存在する意義は大きい。
軍団や師団がばらばらに投入されてもせいぜいが遅滞や足止めとなり、仏軍の防衛構想である攻勢防御は実施できない。
欧州戦域は1個師団で攻勢転移とかいう極東の島国とは規模が違うのです。
なお、仏機甲師団の運用上の鈍重ぶりは、たしか「パンツァー・オペラツォーネン-第三装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦 回顧録」にホトが詳細について書いていたと思います。
(他の本??いや、これの付録論文だったような・・・)