「飛龍天に在り」は、陸軍虚空技術研究所に在籍した碇氏の著書だから、
四式重爆「飛龍」について書かれた本かと思って読んだら、
空母「飛龍」について書かれた本だと知って驚いた。
碇氏の著書「幻の戦闘機」で、四式重爆の機首に高射砲を取り付けて
B-29迎撃のための戦闘機として開発された「キ-109」の実験に参加したという
記述があるから、尚更だ。
海軍で採用されたとき、
「ミッドウェーで沈没した空母と同じ通称で縁起が悪い」
と、山口多聞長官の奮戦を侮辱した考えを海軍当局が挙げ、
「靖国」と、もっと縁起が悪い通称にしたことも書いてもらえると思った。
碇氏の著書には、今の本としては珍しく、住所が書いてあったので、
リクエストのファンレターを送ればよかったと後悔している。