>981の抜粋続き

中略
>しかし、中国に行われた孝道の理由というと日本ではやはり事情が異なる。
>西欧においてもそうであるが、家族制度は多くの古代社会に見られるもののやがて崩壊し、個人を中心とした社会体制に変わっていく。
>日本でも中世以降は核家族化が進み、二十四孝がよく読まれた江戸時代は、既に完全な核家族社会と言ってよいのであろう。
>こうした制度の違う社会では単純に「孝」と言っても中国の孝道とは概念や範疇が違う。
>つまり中国では制度上や儒教の徳目として絶対であるが、日本では「親孝行、したい時には親はなし」といった落語のまくらのレベルに留まっているようなものである。
>現代中国でも、昔のように祖父母や兄弟と一緒に生活する大家族は見られなくなり、夫婦家族或いは産児制限の一人子政策による核家族へと家族の形態が変わってきており、
>家族や近隣など血縁的、地縁的むすびつきが弱くなっており、昔から推奨された「孝道」も現代中国の社会から次第に崩れつつあった。

やはり社会環境の変化というか「一人っ子政策」による生活習慣レベルの激変が
中国人視点からでもなかなか洒落になってないようだ。