F35 不具合で緊急着陸、5機計7件
毎日新聞4月16日(火)20時35分

 航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが青森県沖で墜落した事故で、防衛省は16日、これまでに国内に配備された13機のF35Aのうち5機で計7件の不具合が起き、緊急着陸していたことを明らかにした。
このうち2件は事故機の不具合だったことが判明している。
同省はいずれも事後の点検で安全が確認されていたとしているが、事故との関連も調べる。

 防衛省によると、不具合は2017年6月〜今年1月、運用試験や訓練のための飛行中に発生した。
燃料系統や油圧系統などの異常を示す警告が表示され、三沢基地などに緊急着陸した。
1件は表示の誤作動だったが、残りは部品交換や点検をして機体が正常だと確認したという。

 不具合が確認された5機のうち、事故機を含む4機は三菱重工業が国内で最終組み立てをした機体で、残り1機は米国で製造された機体だった。
事故機は17年6月20日と18年8月8日に冷却系統や航法機材の不具合が見つかったことが既に明らかになっていた。

 岩屋毅防衛相は16日の記者会見で「F35は機密をたくさん含んだ機体だ。
我が国が主体になりつつ、米国の協力も得て、しっかり原因を究明したい」と話し、19日に米ワシントンで開かれる日米安全保障協議委員会(2プラス2)でも議題に取り上げる考えを示した。【前谷宏】

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