在日米軍によると、昨年12月6日に在日米軍海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機とKC130給油機が、
高知県沖で接触、墜落した事故では、墜落から約2週間後に水深3000メートルの地点から、KC130のデジタルフライトレコーダーと、FA18に関係するものとみられる信号を探知している。
当時、米海軍は最大約6000メートルの深さまで対応できるえい航式の信号探知装置「TPL25」を投入していた。

 今年2月20日に山口県沖の日本海上に墜落した空自F2戦闘機の墜落事故では、4月7日にFDRに回収されたが、機体は水深約100メートルと浅いところにあった。
政府関係者によると、ビーコンは作動していなかったという。墜落から1カ月半経過し、電池切れとみられる。

 ◇特別防衛機密に該当
 F35は機体のステルス性だけでなく、空対空ミサイルなどを装備するために必要なブロック3Fという最新のミッション・システム(ソフトウエア)もインストールされている。
こうした情報は、「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法」に基づき、特別防衛機密に該当する。中国やロシアに機体が渡れば米国の安全を脅かすことにもなる。
日本側の捜索で機体の場所を特定できない場合、米海軍に専門家とTPL25の派遣を要請する可能性もある(時事通信社編集委員 不動尚史)。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041700001&;g=soc