F35A墜落事故、捜索に米軍戦略偵察機も投入
2019年4月16日更新

 航空自衛隊三沢基地の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが9日に太平洋上に墜落した事故で、依然行方不明となっている操縦士と機体の捜索救難活動に、米軍がU2S高高度偵察機を投入していることが15日までに米軍情報から分かった。
核と弾道ミサイル開発を進める北朝鮮の監視など戦略偵察に使っている最高機密機を、それも同盟国とはいえ他国のために動員するのは異例。
日米挙げての捜索活動が続いている。

事件・事故
 米軍準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」が在日米軍(司令部・東京横田基地)の情報として伝えた。
それによると、U2S1機が12日から捜索に参加しているという。

 同機は韓国烏山(オサン)基地の第5偵察飛行隊の所属。
他の米軍関連情報と総合すると、同機は12日に日本海から東北北部を横断し、八戸市周辺で太平洋上に。
F35が墜落したとみられる青森県沖135キロの海域を中心に、その上空を繰り返し周回飛行した。

 烏山の第5偵察飛行隊はU2Sを4機保有し、2月の米朝首脳会談に合わせるように、1〜3月にかけて数機を沖縄・嘉手納基地に展開していた。

 事故について、同紙は「(最新の)第5世代戦闘機であるF35Aとしては世界初の墜落」と説明。
米軍が事態を重く受け止めていることを示すとともに、行方不明となっている操縦士・細見彰里(あきのり)3佐(41)の飛行歴などにも詳しく触れている。

 また、在日米軍司令部の報道担当の言葉として「米軍からはU2だけではなく、P8哨戒機やイージス駆逐艦『ステザム』が日本政府や防衛省の要請に従ってサポートを続けている」と紹介し、米海空軍が今回の捜索活動に全面協力していることを強調している。