>>731
欧米のキリスト教原理主義者の間には以前から「空中携挙」というひどく虫のいい概念がありますしね。

ぶっちゃけて言えば、正しい信仰を貫き続ける身も心も清い信徒だけが、世界終末の日に遥か天界から
救いの手が差し伸べられて信徒の手を掴み救い上げられ、地獄の炎に焼かれ滅ぶ地上と不信心者と
異教徒を尻目に、真の信徒たちだけが天国で永遠の生を享受できる・・ というカルト信仰です。

無論新旧共に聖書にそんな記述は無いのですが、その宗派に属し信仰を守れば審判の日を迎えても
自分たちだけは確実に天国行きのチケットを確保されているのだから、信徒らの選民主義を大いに
刺激する上手い手口です。

日本では殆ど馴染みの無い概念というか教えですが、これを本気で信じている原理主義者は欧米に
少なからず存在するし、空中携挙をテーマにした終末系布教映画もそれを信仰する教会らが繰り返し
自主製作して各地で公開しているそうです。

そしてA・C・クラーク御大の「悪魔のハンマー」でも、地球に衝突する彗星が発見され、それを直ちに
破壊ないし軌道をそらす為に宇宙船が送り込まれますが、作中で勢力を誇る巨大終末カルト団体は
「地球が彗星の衝突で滅んでも、わが教団の信徒だけは他の星に魂が転送されて繁栄し続ける」
という教義を掲げて彗星阻止作戦をあの手この手で妨害しまくりますが、これもまた「空中携挙」を
アレンジした概念というかぶっちゃけ悪質なパクリです。