>>205

それは私じゃないのでなんともね。非常に下品なので背乗りなんて言葉を使うのは
反対ですよ。

男系による継承は継体天皇の故事、世襲宮家からは伏見宮系統の後花園天皇、後西天皇など、
臣籍からの復帰は醍醐天皇の例をみればわかるとおり、かなり無理筋でも前例があり
古代の天孫から連綿と継承されてきた後裔の現代日本国家とを結びつける装置としての天皇には必須の条件となり、
女帝は認めても男系護持のためならば皇室典範9条を改正して旧皇族を復帰させるべし、というのが
神社方面の最大限の合意ですね。

天皇個人と国民との紐帯はただ神話によるものではありませんが、昭和天皇は天孫まで否定されておらず
主権を除く権威はむしろ連綿と続く血統と国家祭祀(北辰信仰。伊勢はその後です)の頭たる天皇位に由来します。
これは外敵と対峙した古代日本が主体的に創造したシステムであり、権力を伴わない「むき出しの権威」は天武持統朝以来の
国家祭祀に依拠しています。女系はこのシステムを祭祀から引き剥がし、権威の正統性を完全に損なうので
少なくとも神社業界はこのロジックで反対しているのです。Y染色体とかそういう問題ではなく、
天皇位の権威は現代象徴天皇としての法的な由来のみならず、皇統による古代からの祭祀継承そのものでもあるのです。
だから神道とは不可分なのです。

女帝はいいです。前例があります。でも女系は絶対ダメです。歴史に依拠した権威の源泉ではありませんから。

こういう説明をやっていかないと古代から続く独立を失う虞があります。
我々は中華の版図でもなければ朝鮮でもないのです。