中国の拠点、サモアにも? 港建設を支援
2019年5月3日05時00分
中国が南太平洋のサモアで、新しい港の建設支援を検討している。安全保障上の戦略的な思惑もあるとみて、米国やオーストラリアが警戒。
日本が最大の出資国であるアジア開発銀行(ADB)が5月の年次総会をフィジーで開いた背景にも、太平洋諸国に及ぶ中国の支援攻勢がある。
 サモアの首都アピアの中心部から車で5…残り:1328文字/全文:1478文字

中国が覇権むき出し、防衛ラインに「第3列島線」浮上
2019.5.6
中国と米国が太平洋で対峙する軍事防衛ラインとして、
外交と防衛関係者の間で「第3列島線」が強く認識され始めた。これまで指摘されていた2本の軍事防衛ラインより、大きく東側に寄ったのが特徴だ。
中国の海洋進出の軍事パワーと経済援助を名目とした太平洋の島嶼国への人民元パワーに、米国側が押されていることを示す。
米同盟国の日本やオーストラリア、ニュージーランドも警戒を強めてはいるが、有効な手立てを打ち出せていない。
指摘され始めた「第3列島線」は、ハワイから南太平洋の島嶼国サモアを経由し、ニュージーランドに至る軍事防衛ラインだ。
ギリギリ保たれている「第1列島線」は沖縄から台湾、フィリピンを経由しマレーシアに至る。
続く「第2列島線」は、硫黄島からグアム、パラオを経由して、オーストラリアに至る。
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