>>602
>後世において「なんだかんだ、ドッグファイトできなきゃ戦闘機じゃない」って後知恵抜きにはありえない話。

現実の話をすると、米空軍は議会に対してF-111を戦闘機でありair-to-air capabilityがあると説明していた。説明していたから1969年の公聴会でマクレーン上院議員に「私の記憶が確かなら、航空優勢を獲得する戦闘機って言ってたよね?(General, my recollection is that they claimed this plane would have air superiority capability as a fighter, at the time that we inquired into it, at the time of the decision to proceed with it, and I think our records will strongly reflect that.)」と突っ込まれている。
https://books.google.co.jp/books/about/Department_of_the_Air_Force_F_111_Progra.html?id=LPcqzgEACAAJ&redir_esc=y

>ちなみに後世でいう「マルチロールファイター」を実現しようとしたわけでもない。

F-111AのG制限は7.33GでF-14と同じ。F-111が戦闘機として使えないのではなく、米空軍が米空軍の都合で「使わなかった」というのが正しい。
ウェポンシステム試験の目的は「可変翼、マルチパーパスロール、高度なサブシステム、広大なフライトエンベロープ(variable geometry, multi-purpose role, advanced subsystems, and enormous flight envelope)」であると言ってる。
カテゴリーIII試験であるハーベストリーパー、コンバットランサーでは核兵器運搬、近接航空支援、空対空任務のテストを行っていないため進捗は45%としているが、空軍がやりたい長距離阻止については配備に必要な試験を100%達成している、と。

ロッキードやボーイングのTFXのモックアップにはサイドワインダーがあるわけだけど。
https://i.imgur.com/pDNwsoS.jpg
https://i.imgur.com/lQAK2dV.jpg
F-111Aが搭載したAN/APQ-113はサイドワインダーをサポートしていて、空対空モードで1個の目標を自動追尾する能力がある。
というか、F-4と一緒にスパローが入るまで、TFXが揉めてた当時の戦術空軍のAAMって、あてにならないファルコンと赤外線誘導のサイドワインダーしかないし。