>>631
F-111は対称荷重こそ7.33Gだが非対称では5.8Gまで落ち、翼のポジション変更も4G以下の制限付き、それらもグロス重量遥か手前から重くなる程にその上限が下がり続ける
散々、インテークの設計不良からくるコンプレッサしストールに悩まされたのも、仕様に直線飛行でのダッシュだけで機動のキの字もなかったからだし、
そも、ドッグファイトしたくてもクソ重い機体に対してエンジンの出力が全く足りていない

実は海軍の要求が盛り込まれてTFX(後のF-111)となる直前の空軍の要求仕様SOR-183にも、空対空ミサイル搭載能力以外、戦闘機らしい要求が含まれていなかった
どうやら朝鮮戦争で戦闘機同士の会戦機会や個々のドックファイトの時間が激減していた事から、戦後の軍のアセスメントで、航空機の高速化に伴い空戦自体が将来的には消滅する
と考えられていた様である
誰の発言かまでは分からなかったが、ミサイルに機動性があるのだから戦闘機には機動性など必要ないなどとまで当時は言われていた様だ