トランプ突然の対中関税引き上げ 原因は中国の「合意内容ほぼ白紙に戻す」大幅な修正要求
2019年5月9日(木)06時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/05/post-12087.php

複数の米政府関係筋と民間の関係筋によると、中国政府は、米中貿易交渉の合意文書案の全7章に修正を加えて、
米国側に提示した。合意文書案は150ページ近くに及ぶが、中国政府が加えた修正は、これまでの交渉を白紙に戻すような
内容だったという。関係筋によると、中国政府は、知的財産・企業秘密の保護、技術の強制移転、競争政策、
金融サービス市場へのアクセス、為替操作の分野で、米国が強い不満を示していた問題を解決するために法律を改正するとの約束を撤回した。

修正後の文書がワシントに届いたのは今月3日の夜。その後5日にトランプ米大統領が対中関税の引き上げをツイッターで表明した。

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、中国側が過去に改革の約束を守らなかったため、中国に合意事項を
順守させるには法改正が不可欠との立場を示している。

協議に詳しいワシントンの関係筋は「(中国側は)通商合意の核となる構造の土台を壊してしまった」と述べた。
(以下略)
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アメリカ側からすると、「今までの交渉は何だったんだ!」という感じなんだろうな。
中国側の「ちゃぶ台返し」という表現がピッタリくる。