【5月9日 AFP】10代の捕虜を刺し殺し、民間人の少女や老人を狙撃し、住宅街に向けて重機関銃を乱射
──2017年にイラク北部でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦を展開していた米海軍特殊部隊「シールズ(SEALs)」のエリート隊長が、これらの戦争犯罪に手を染めたとして今月、軍法会議にかけられる。
(中略)
 専門紙ネービー・タイムズ(The Navy Times)と米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、ギャラガー隊長の素行に震え上がった小隊の複数の隊員が上官に訴え出たが、告発すれば自分たちのキャリアに傷がつくぞと警告されていたと報じた。

■隊長に大迷惑、ISと戦うどころではなかった隊員たち

 訴状によれば、隊員たちは戦争犯罪の疑いがあると上官に何度も報告したが、聞き届けられなかったという。うち7人の隊員は、問題を公にすれば報復を受けるだろうと言われた後、どうにか軍上層部に懸念を伝えることに成功したと証言している。

 ギャラガー隊長が戦争犯罪を犯したとされるのは2017年、イラク北部の要衝モスル(Mosul)をISから奪還する作戦で米特殊部隊がイラク軍と共闘していたときだ。
昨年11月の査問委員会では、同隊長が率いていたアルファ小隊の隊員らが、その振る舞いに非常に迷惑するあまり隊長の狙撃銃に細工して照準が定まらないようにしたり、
隊長が民間人を銃撃する前に警告発砲して人々を逃がしたりしていたと証言した。

「隊員たちは、ISIS(ISの別称)と戦うよりも、民間人の保護により多くの時間を費やしていたと証言した」と、米海軍犯罪捜査局(NCIS)の特別捜査官は査問会で述べている。

 ニューヨーク・タイムズによれば、ギャラガー隊長は殺害した人数を自慢し、犠牲者の中には女性も複数含まれていたという。

 また、2017年5月にイラク軍が負傷したISの少年兵を拘束した際には、15歳前後と思われるこの少年兵を衛生兵が手当てしているところへギャラガー隊長が無言で割って入り、首と脇腹をナイフで何度も刺したと隊員2人が証言している。
https://www.afpbb.com/articles/-/3223075
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>>905
立て乙