>>925
当時の工業力に於いて、大量調達を必要をする基幹小銃に求められる要素として「単純な構造で堅牢かつ製造コストを安く大量生産に適する事」
これは至上命題です、戦術上の要求から理想の小銃を作るより、数を揃えられる小銃を作って、それで戦術を考えろが当時の実情です。
そうは言っても連発化は時代の流れでしたので、ボルトアクションで連発式にする時、弾薬供給をどうするかは、当時の技術で考えられるのは
下記3案でした。
@チューブ式、A箱弾倉式、B固定弾倉(クリップ装填)

@は尖頭弾で薬莢底に雷管がある近代小銃弾では安全性に問題があり採用し辛い、再装填に時間がかかって面倒
Aは装弾数を多く出来て、弾倉交換するだけで瞬時にフル装弾になるので理想、ただし予備の箱弾倉の大量供給は
 無用なコスト高を招く、箱弾倉の着脱機構がいるので構造的にやや複雑、信頼性にも劣る、ま重くなる
B低コスト、銃のデザインも大きく変えずに実現可能、構造的にも堅牢堅実、クリップ装填とすれば弾倉式と装填時間は
 そう大差無し、ただしボルト下の狭い空間に弾薬を押し込めるので自ずと容量に制限あり。

判を押した様に5発と言うのは、銃のデザインを大きく変えずに(ボルト下の空間を膨らませたり、下部に出っ張りを付けたりは当時の小銃の
フォアエンド部分は木製なので形状の自由度が低く難しいです)、弾を押し込める上限として、各国とも似たような口径の弾薬を使っていますから
似たような数字になった訳です。