悪い言い方をするとF-3はガラパゴス兵器に徹することに存在意義がある

航続距離が長い迎撃戦闘機の需要なんてものは日本以外では
皮肉なことに仮想敵国である長大な国境線があるロシアと中国しか必要が無い

今まではアメリカ空軍の主力制空戦闘機(F-4E,F-15)をその任に充ててきたが
アメリカ空軍が既に制空軽視の方向だからアメリカを始め西側諸国では
日本の要求性能に合う戦闘機は無いし今後も開発される見込みもほとんどない

F-3が目指すところは戦闘機や巡航ミサイルなどの小型目標から大型機まで
幅広い対象を国土より遠いところで迅速に捕捉して撃墜することだろう
コンセプト的には敵地に侵入することを第一にしてF-22というよりは
旧ソ連時代に長大な国境線を守る為に開発されたSu-27に近いコンセプトの戦闘機と予想される

多用途性はあくまでも大型な機体の余裕を生かしてというものであり
F-35のような究極の汎用機を目指したものではない