>>514
まず、一口に自走対空機関砲といってもピンからキリです
機甲部隊に随伴してエアカバーを行う目的で、主力MBTと同じ車体の上に高価なFCSを載せた高級バージョンから、もう少し安価な装甲車ベースとした物
果てはトラックの荷台に対空機関砲を載せただけの安価なタイプまで様々です
で、どれも直接照準器を持っていますから味方を火力支援する対地攻撃能力は持ちます、撃たれる側からすると非常に恐ろしい相手です、その様な用途にも
沢山使われてはいます。
味方のエアカバーが強力で本来の任務でやることが無ければ対地攻撃は主用途な一つとも言えますし、逆に貧乏な国では空から地上までなんでも撃ちまくる
車両として使われます、ある主、汎用兵器ではあります。

ただ対象をゲパルトや我が87式自走高射機関砲の様な高級な対空戦車で考えると、陸戦用途の設計は対地射撃が出来る程度です。歩兵の火力支援が
運用想定のうちか?・・・と言われると、積極的に参加する想定はしていないでしょう。
まず高額である事、故に少量生産で虎の子である事、MBTベースで見た目は堅そうでも載ってる砲塔なんかは紙装甲です、被弾に強い車両じゃありません
(故に陸戦は想定していないとも言えます)
背が高くて砲塔の上でレーダーがクルクル回っていれば戦場では非常に目立つ車両です、自ら最前線に積極的に出て機関砲でバリバリ敵陣撃ちまくる運用には
向かない上に勿体ない車両です
戦車にくっついて行きますから、戦況から自らがやる必要が出れば対地もやるでしょうが、普通は敵陣の見通し線からは一歩下がって後方でエアカバーする
のが主任務です。