北京で実感、中国で存在感失った韓国企業の黄昏時 (8/14(水) 6:00配信 JBpress)

北京最大12車線の目抜き通り「長安街」(建国路)沿いの特等地に聳える「LGツインタワービル」は、この約15年の間、中国の首都における
「韓国の象徴」だった。
ただ「ツインタワー」(双子座)と言うだけで、2200万北京っ子は、あの30階建ての美しい2棟が、まるでおしどり夫婦のように向かい合って建つ
LGタワーを思い浮かべる。
韓ドラ『宮廷女官チャングムの誓い』(大長今)が、中国で空前のヒットを飛ばし、全土で韓流ブームが湧き起こった2005年に、4億ドルをかけて
建造されたビルだ。

先月中旬、そんなLGツインタワーが、久々に北京っ子の話題になった。
何と韓国のLGグループが、この煌びやかなツインタワーを売りに出したというのである。
予定価格は87億人民元(約1300億円)となっているが、まだ買い手が決まったという報道はない。

■ 昼からアサヒを呷る韓国人グループ
サムスン、現代、SKに次いで韓国財閥4位のLGグループは、昨年6月、40歳の若きプリンス、具光謨氏が4代目会長に就任。アメリカ留学が
長かった具新会長は、「中国事業よりもアメリカ事業に積極的」と伝えられていた。
それが、会長に就任してわずか1年で、「北京における韓国の象徴」を売りに出してしまったのである。
「よほど懐事情が厳しくなって、背に腹は代えられなくなったに違いない」と、北京っ子は噂し合っている。

先週一週間、北京へ行っていた私は、その噂の的のLGツインタワービルに、足を運んでみた。
以前はLGグループを始め、韓国企業がぎっしり入居していたこのビルは、空き家が目立っていた。
ランチタイムに「白領族」(バイリンズー=サラリーマン)たちが、エレベーターホールからゾロゾロ降りてきたが、聞こえるのは中国語ばかりで、
韓国語は稀だ。(中略)韓国人男性の口から飛び出したのは、痛烈な文在寅大統領批判だった。(後略)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190814-00057308-jbpressz-asia